ミラノサローネ 2015 レポート2015.05.07
毎年、イタリア・ミラノで開かれている国際家具見本市、ミラノサローネ。
インテリア・建築・アートに携わる方、また一般の観光客の方まで、世界中から約30万人以上の人が訪れる大規模なイベントです。今年は4月14日(火)~4月19日(日)に開催されました。
ミラノのアンテプリマ コルソコモショップでは、今年もこのミラノサローネに参加し、2つの企画展を開催しました。
<RE-CREATION> by Annarita Serra
サルディニア生まれ、ミラノでアートを学んだアナリタ・セッラ氏による<RE-CREATION>展は、リサイクルされたものや浜辺の漂着物など現代的なアイコンからインスピレーションを得た作品により構成されています。
本来、不用とされてきたものが、彼女のもつ高度な技術力で美術的な価値を持つまでに至り、エレガントで風刺の効いた描写により作品に新風を吹き込んでいます。
<TALKING HANDKACHIEFS> by Roberta Savelli & Hiroomi Tahara
イタリア人女性アーティスト、ロベルタ サヴェッリ氏とミラノ在住の日本人デザイナー田原博臣氏による<TALKING HANDKACHIEF>では、ハンカチーフの使いかたや、その日常での必然性の解釈にまつわる10のストーリーが上映され、それに合わせた大小様々な10枚のプリントのハンカチーフが展示されました。
ハンカチーフには人々の日常生活が表現され、シンプルな四角い多機能な布という枠組みを超え、無限の可能性を秘めたデザインオブジェクトへと昇華されています。
サヴェッリ氏の芸術的なセンスと田原氏の東洋的な、機能美に対するセンシビリティ、日本における様々な使いかたがこれらの図柄に現れ、またその表現は見る人々の興味や気付きを呼び起こしました。
4月15日にはカクテルパーティが行われ、19日までの会期中、アンテプリマ コルソコモショップもいつも以上に多くの人出で賑わいをみせました。
イタリア語で「デビュー前」を意味するアンテプリマ。
毎年ミラノサローネの期間中、若手・気鋭のアーティストのサポートをしています。
今回の2つの企画展も多くの来場者を迎え、盛況のうちに無事閉会しました。